めぐりめぐって春がくる

強行突破で媛への突入に成功した2人は ぜーはーと肩で大きく息をする 案の定途中で賊に追われたがなんとか千莉の弓でそれを止め しかも天気が味方をしたのか雨が降り始めたのだ 賊も雨となれば視界が悪い。途中で追うのをやめ引き返していった しかし千莉は無事に賊からも逃れ媛に入国を果たした物の焦っていた このままじゃ筑が駄目になってしまう 楽器は雨に弱いのだ。特に木で出来ている者なら尚更 雨音は激しくなってきている だが、それ以上に千莉は媛に入った事で気持ちが焦っていた 銀月がいる、ここにいる! 筑も気になったがそれは零隆に預ければいい 「・・・・零隆様!私、行かないといけない場所が・・・!」 「・・・・・」 「ここまでありがとうございました!ここからは一人でいけます!」 「!待て、何処に行く気だっ」 「王宮へ・・・!大切な人が、いるかもしれないんです!」 千莉は零隆を見た。その腕にはしっかり筑が抱えられている 濡れないようにしているつもりだが風のせいで防ぎきれていない 零隆は一瞬迷ったがすぐに行き先を決定した とにかく雨が防げる場所に 王宮に行くのはその後だ 「・・・媛に、うちの別宅がある。そこに行こう」 「そんな暇は・・・!」 「この雨だ。しかも王宮だぞ、そう簡単に入れるか!  特に今は荀に警戒をしているから入れないだろう!  それにこの身なりだ、怪しまれる  まずは着替えて王宮に入る手立てを考えられる場所に行こう」 「・・・・・っ」 千莉はこぶしを握った もう、銀月はこんなに近くなのに しかし零隆の言う事ももっともだった 自分は王宮にすぐに入れる資格など持っていない 「・・・・別宅までどれぐらいですか」 「近い。だが・・・入れるかどうか」 「は?」 「別宅といっても、私は次男だからな  煉笙兄上なら問題ないんだが・・・とにかく行ってみよう」 (ご自分の家の別宅なのに・・・次男だからという理由で  使えないの・・・?) あの煉笙に比べれば明らか優秀(千莉の独断も入る)だというのに。 しかもそれを平然と受け入れている零隆がわからない 同じ兄弟だというのにここまで待遇が違うのだろうか しかし確かに煉笙と違い家でも零隆には世話役もなにもついてなかった 千莉はただそれが煉笙が一応「病弱」 という事になっているからだけだと思っていたが もしかしたらそれも長兄と次兄の違いなのかもしれない 「・・・零隆様」 「気にするな。こういう物だ  兄上は家を継ぐが、私はいずれは他の家に入る身だからな」 そう言う表情もひとつも変わらなかった どういえばいいのかわからなくて、千莉はただ俯き言葉を探す 同じ兄弟なのに、扱いが違うことを自然に受け入れる零隆が 何故かとても寂しく感じた 同時になんだかふつふつと悔しくなってきた。 あの馬鹿長男よりずっと素晴らしい人だ、と言ってやりたかった 何に意地を張っているのかわからないが、どうやら 大分この間に零隆に愛着―といったら変だが親しみ―を覚えたらしい そうだ。あの男よりずっとまともな男ではにか! 「・・・私は煉笙様より零隆様が好きですよっ!」 「・・・・・っ」 「そもそもあの煉笙様よりはずっとしっかりした人だと思います!  ええそうです!それに兄弟で待遇が違うって変じゃないですかっ  もしそれでも駄目って言うようだったら  私がどーんと文句を言って見せます」 「・・・・・」 零隆はその双眼を驚いたように丸くし そして一瞬、ほんの一瞬柔らかい表情を見せた その顔に一瞬どきりとする 「そうか。それは心強い」 「・・・そうでしょう」 「行こう、どちらにしろ泊まる場所が必要だ」   馬の鼻を別の方向に向け馬の腹を蹴った 確かに零隆の言うようにその別宅というのは近くにあった 本家に負けないぐらいなかなかの豪邸だ 門を潜ると零隆は馬を降りて、軒の下に馬をつなぐ 千莉もそれに倣って馬を繋ぎ筑をもって零隆の後についていった 館の中に入ると零隆は立ち止まった 「?どうしたんですか、零隆様」 突然立ち止まった零隆に千莉は首を傾げる いきなりどうしたのだろう ふと、こつ、こつと誰かがやってくる音がした そしてその姿が現れると零隆は顔を輝かせる 現れた小柄な年配の女性は目元を和ませた 「ようこそいらっしゃいました、零隆様  お待ちしておりましたよ   昨日煉笙様の鷲文が届いたので急いでこちらに  参ったのですが・・・間に合ってよかった」 「滝(たき)・・・・」 「お部屋もご用意しております。まずは  着替えていらっしゃってください、そちらのお嬢様も」 「ああ、ありがとう」 想像していたような零隆を邪険にする館の人間ではなく 千莉は少し拍子抜けした しかもなんだか零隆ととても親しい女性らしかった 一際豪華な部屋に遠され、待っていた侍女達が 千莉の服をとり湯殿へと案内してくれる 濡れた体を温め用意された綺麗な服に着替えると 着た事ないような美しい召し物に千莉は 改めて零隆がいいところの坊ちゃんであった事を思い出した そもそも向こうを出てから馬の旅だったので男物の服を着ていたから こういう女性らしい姿をするのは久しぶりすぎた しかも髪には侍女達が綺麗な飾り物をつけてくれる (こここ、これいくらするのかしら・・・!落としたら大変よねっ) 明らか銀月と暮らしていた頃自分がつけていたような飾り物の値段の 倍の倍はあるだろうそれに千莉は身を震わせる こんな格好をするのは初めてだ 侍女は全ての仕度を終えると千莉を別の広い間に案内した そこにはすでに同じように着替えた零隆と あの滝と呼ばれた年配の女性が座っている 零隆も都を出てからはずっと旅衣装の質素な服を着ていたので こうやって煉笙が着ていたようなちゃんとした美しい服を着ると 改めて千莉よりずっと高貴な身である事がわかる (そもそも馬で大して休まないで2・3日走りっぱなし  なんて普通の坊ちゃんはやらないわよ・・・) それをやらせてしまったのが自分の意志ではないにしても 原因が己であるため申し訳なく思った 零隆は千莉に隣の椅子に座るように促した 「滝、彼女は・・・」 「煉笙様のお手紙ですでにお聞きしております  千莉様とおっしゃいましたね。煉笙様が言っていらしたように  可愛らしいお嬢様ですこと」 「へ・・・あ、あの、いえ!全然っ」 「千莉、滝は私の乳母をやってくれていた人だ  彼女の息子は今私の家の商人として働いてくれている」 「煉笙様に零隆様がいらっしゃるからどうかよろしく頼むといわれて  久しぶりのお仕事に心が弾みましたよ  最初はただお世話係としてやってくるつもりだったのですが   ここの管理人は馬鹿でしてね、煉笙様は入れるが  零隆様は入れないなんていいますから怒ってその場で  権限を使って追い払わせて頂きました  全く・・・あの馬鹿は何を考えているのか」 (・・・・すごい) 確かに年配の女性ではあるがかなりの女傑らしい そうして零隆のために環境を用意して待ってくれた事を感謝した あの煉笙が手配してくれたのは正直言って驚いたが さすがに弟が可愛いという事か 「それでは私はこれで失礼しますね。何かあれば  侍女に何でもおっしゃってください  馬の方も今餌をやっておりますし、千莉様の筑も  ちゃんと乾かしております  まったく・・・この屋敷の前の管理人がずさんな管理を  していたせいで色々仕事が立て込んでおりましてね」 「すまない、滝」 「いえいえ。のんびり暮らしているよりもずっと楽しいですよ」 「ありがとう」 零隆の言葉に滝は微笑むと優雅な仕草で別室に消えていった 零隆は侍女の淹れてくれた茶を飲みながらふと千莉を見た 「兄上は、よっぽどあなたが大事なのだろうな」 「・・・・・は、」 「すぐにここで休めるように休みやすい環境を作ってくれた  危険の迫っているこの媛で宿などやっている暇もないだろうからな  この別宅を必ず使うことになると踏んだのだろう」 「いえ、あの・・・それは私のためでなく  煉笙様は零隆様のためにやったのだと思いますよ  あの人も少しは零隆様に迷惑をかけたと申し訳なく思ってるんですよ!  だから零隆様が嫌な思いをなさらないように  滝さんを呼んでくれたんですっ」 「それはない、兄上は女には優しいが私には興味がないからな」 零隆は苦笑して髪を後ろに梳いた やはりここに来て信頼できる人間を見て安心したらしい 表情がずっと柔らかくなった 千莉はその零隆の言葉に頭をふるふると振る 「それこそありえません。たった1人のご兄弟ですもの  大切に決まってますよ」 「・・・・・・」 「ちょっと見直しました煉笙様の事。どうしようもない人ですが  こういう所はやっぱりお兄さんなんですね」 確かにしょっちゅう女の子をとっかえひっかえ 遊びまくっている人だけれど、やはり零隆は大切なのだろう 煉笙とよく似た面立ちの綺麗な顔がふと歪められ 骨ばった綺麗な手が千莉の頬に触れる 「・・・・私には関係のない事だと思って、ずっと聞かなかったが  あなたは何のために媛まで来たんだ?さっき  王宮に行くと言っていたが・・・誰に会いたいんだ」 「・・・・・っ」 「すまない。気になっていたんだが、私の仕事はあなたを  ここまで無事に連れてくる事だけだからと聞かなかったんだ  言いづらい事なら別に言わなくていいんだが・・・」 「いえ、あの、零隆様」 千莉は慌てた。聞かないでいてくれる事は助かったが そのうち巻き込んだ詫びとして話すつもりだった それに隠すような事でもない だがどこから話せばいいのかわからなくて迷った 零隆はじっと千莉の言葉を待っている 不意に千莉は視線をそらし窓の外を見た 「・・・・昔国同士の争いで、両親が死にました  私はまだ小さくて両親の亡骸の前から離れられませんでした  死んでることも理解できなかったのかもしれませんね、」 「・・・・・」 「火が周りを囲んで、ああ、もう死ぬんだな、って思いました  でもその時不意に抱き上げられて  気が付いたら火の手のこない場所に連れてこられてたんです  その助けてくれた人はそれから私を育ててくれました」 『ねぇ、名前はなんて言うの?』 『・・・・』 『いいんだよまだ話さなくて。でも・・・  いつか教えてね』 優しく抱き上げて泣く千莉をあやしてくれた 喋らなかった―喋れなかった―千莉に痺れを切らす事なく いつも笑いかけてくれた。優しくしてくれた 妹のように可愛がってくれた 「大好きな人なんです。その人がちょっと事件があって  突然消えてしまって・・・。その消える日に  会いに来たのがこの国の重臣の人だと聞いて  ここに来ればまた会えるんじゃないかと思ったんです」 「・・・・・それで、媛に」 「もう置いてかれたくない。その人と離れてしまうなら  多分生きている意味さえ見失いそうな程  私にとって大事な人なんです」   嘘はひとつもなかった 銀月のためなら全てを捨ててもいいと思うほど 銀月と生きることが千莉にとっての幸せの全てなのに 零隆は千莉から視線をはずした 「それほど思える人間がいるというのは、羨ましいな」 「零隆様はいらっしゃらないのですか?」 「さあ。そういう思いを誰かに抱いたことがない」 「え・・・っ、まさか恋とかした事ないんですか!?」 「ないな。ほとんど家の家業を手伝ったり  旅したりとしていたから・・・自分で言うのも何だが  同じぐらいの年の女と喋ること自体久しぶりだ  ああ、一応侍女とはよく喋るがな」 「・・・零隆様、一応お聞きしますが、おいくつですか」 「19だ」 「19の青年がそれでいいんですか!?ちょっと!  私より2つも長く生きてるのにそれは無いでしょう!  昨日も言いましたけれど本当に煉笙様の弟さんですか!?  煉笙様の弟さんなら“恋?そんなオコチャマな物は  とうに越している。残念だったな”ぐらい言って下さい!」 「だからあの兄上は私にも理解できないと言ってるだろう!」 何故か零隆は真っ赤になっている 千莉の方がびっくりだ。19にもなって 初恋のひとつもまだなんて・・・! 煉笙が派手だとしても零隆は果たして本当に生身の男なのだろうか 茶屋で働いていれば千莉だってそういう話の ひとつやふたつ聞いた事がない訳ではない 下世話な話だが特に17から19となれば盛んな時期だろう それなのに、それなのに・・・!!! 「ちょっと勿体無い事してると思いませんか!?  今が一番綺麗な時期かもしれませんよ!  そこで恋しなくてどうするんですか!」 「勿体無くなど無い。いいか、そんな物にかけてる暇があったら  教養を深めるべきだ。どうせ恋云々と言ったって  最終的には親の決めた相手との結婚だからな」 「なんでそんなに淡白なんですかー!」 「そもそも私にそういう話は振るな!興味がないんだ」 「それって凄い問題だと思いますよ?  人間としての営みの放棄ですって!」 千莉の言葉に零隆が「知らん!」とだけ言って 残っていた茶を一気に飲み干した 千莉は唇をとがらせて同じようにお茶を飲み干す かつん、と机に置いて手の平で転がした 「そんなに綺麗な顔して有効活用しないなんて  勿体無いですよー。私だってそんな綺麗な顔持ってたら  すぐにだって好きな人にアタックできたのに」 「確かにこの顔だと商談やら何やらはスムーズに進むな  特に相手が女性だと」 「そういう有効活用じゃないですよー。もう  私の好きな人も綺麗な顔してるおかげで、十人並みな私は  アタックするまでにかなり悩んだんですよ  その人に吊り合うようになろうと思って頑張って  礼儀作法とかお料理とかお勉強とか武術やって・・・」 「最後のは必要じゃないだろう」 「必要です。いざとなったら私から襲うつもりだったので」 零隆が持っていた器をからん、と下に落とした 幸い中身も入っていないし割れはしなかったが 千莉は慌ててその高そうな器を拾い上げ安否を確かめる 「何やってるんですかー!これいくらすると・・・!」 「あなたが変な事を言うからだろう!  何だその襲うっていうのはっ」 「いざとなったら強硬手段も必要ですからね。まぁ習った  おかげでお仕事には困りませんでした」 「そんな理由で武術をあそこまで習得したのか・・・」 恐るべし、と手を額に当てて頭をふるふる振った まぁだからこそ一途に人を思って危険な媛にまでやってきたのだ 女の身ながらひとつも弱音など吐かなかった それどころか零隆が止めなければもっと無理をして 先を急いだかもしれない (どこまで好きなんだか・・・) 「あ、何笑ってるんですか。女の子の恋するパワーを  見くびらないで下さいよ?」 「ああ・・・肝に銘じておこう」 零隆が苦笑する。その顔が年相応らしくて少し千莉は驚いた しばらく心地よい沈黙が流れる 千莉はおちてきた髪を耳にかけて、口を開いた 「―――――零隆様」 先ほどとは違って千莉は真面目な顔になった そして椅子から降りてその場で跪いて正式な礼をとる 零隆は突然の行動にすこし身じろきをした 「どうしたんだ、いきなり」 「ここまで共に来て下さってありがとうございました」 「!」 「明日は一人で王城に参ります。そこまで  零隆様にご迷惑をかける訳には参りません」 「・・・・・」 「ここは、危ないのでしょう?早くお帰り下さい  煉笙様には私からお礼のお手紙を書きます  それを持って、国にお帰りを」 「・・・滞在の期間までは私の自由だろう  危ないといっても荀はこの家までは入ってこれまい  商人を敵に回すと恐いからな」 「・・・・・」 それに、と零隆は言葉を続ける 「その男を連れて帰るんだろう」 「!」 「それなら人数は多い方がいい」 千莉は零隆をじっと見つめる そして不意に顔を綻ばせた ああ、だからこの人は 「優しいですね、零隆様は」  煉笙様が大事にお思いになるのもわかります  やっぱり私は煉笙様より零隆様が好きですね」 「・・・そうか」 「でも滞在の期間は自由ですからね!そこまで  面倒をかけてしまっては後で煉笙様に何を要求されるか・・・」 「いいんだ。私の好きでいる  それに私だって本当に危険だと思ったらすぐに帰るさ  兄上との約束はもう果たしてあるからな」 千莉はゆっくりと立ち上がった そして肩にかけていた布をしっかりかけると頭を軽く下げた 「それでは私は部屋で筑の様子を見て参ります  乾かしてくれているらしいので音の調子を見ないと・・・」 「あれも、」 「?」 「あれも・・・その男からの贈り物なのか?」 「・・・・はい!」 千莉は笑った。そして滝が用意してくれた部屋に戻る 零隆はその後姿を見送って溜息をついた (どうやらあの煉笙兄上は  とんでもなく攻略の難しい女性に恋をしたらしい) 零隆が千莉を知っていたのは確かにあの筑の 見事な音色からでもあったが、それ以外にも 煉笙が珍しく本気で気に入っているらしかったからだ 千莉が帰った後部屋に行くと必ず煉笙は楽しそうな顔をしていた その時は病弱な兄がとても生き生きとして見えた 千莉は信じてないが確かに煉笙はかなり病弱なのだ 定期的に飲まなければいけないたくさんの薬 吐血を伴う激しい咳。意識が朦朧として倒れた事も何度もある ――― その兄が見つけた楽しみ 『ねぇ零隆、彼女可愛いでしょう?元気でいいよね  あの子好きな人の事喋る時が一番可愛いんだよ  ・・・全く妬けると思わない?』 そう呟いた兄。どんな少女なのか顔は知らなかったが あの兄が入れ込むぐらいなのだから かなりの美少女なのだろうと思っていた それが意外に普通で千莉には失礼だが驚いたものだ 千莉はこの館の事も煉笙が零隆を大切に思っているから、と 言っていたがそもそも零隆をわざわざ供につけた その意味に気づいているのだろうか それほどまでに大切に思われている事を 零隆だって煉笙に頼まれた時驚いたのだから (これで無事に連れて帰らなければ本当に煉笙兄上に  何をされるか・・・) 考えてぶるっと身を震わせた。あの兄はかなりの鬼畜だ 自分が一番嫌がることをさせるに決まっている 真面目に怯えながら零隆は用意されていた夜着を羽織った 雨音は次第に弱まり始めていた |小説目次|拍手||
半分まで一気にきましたー。零隆が自分の中で凄く好きで ついつい零隆を頻繁に出してしまいます 大好きなんです苦労人。(全ての意味で) ひたすら銀月を追いつづける主人公。半分まで来ても まだ巡り合えないと言う恋愛小説でいいのかこんな展開!という感じですが 後半は必死に甘くするので(多分)よろしくお願いします 感想など頂けると嬉しいです。 (C)2008 Season Quartetto akikonomi
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